CK3初心者チュートリアル補完ガイド④ー計画・戦争編

クルセイダーキングス3(Crusader Kings III)は、壮大な中世の世界を舞台に、自分の一族を何世代にもわたって導いていく戦略ゲームです。

ですが、初めてプレイする人にとっては、その複雑なシステムや大量の情報に圧倒されてしまうことも少なくありません。Paradox社が用意しているゲーム内チュートリアルは非常に丁寧に作られていますが、それでも「言葉の意味が分からない」「なぜその操作をするのかがわからない」と感じる場面があるかもしれません。

本講座では、チュートリアルの内容を補完しつつ、初心者のつまずきやすいポイントを平易な言葉で解説していきます。チュートリアルを読みながらこの講座も並行して読むことで、よりスムーズにCK3の世界に入っていけるはずです。

シリーズは4つの記事に分かれており、1記事あたり約5~10分で読めるボリュームになっています。気になるところからでもOKですので、ぜひ自分のペースで読み進めてみてください。

本ページはPart4、計画・戦争について解説していきます。

計画(ⅩⅣ–計画 1/6~6/6)

CK3では、「計画」というシステムを使って、他者に対して様々な行動を起こすことができます。その多くは、以前紹介したキャラクターを右クリックした際に表示されるインタラクションメニューから行うことができます。

計画には懐柔、親善などの友好的な計画(個人計画)もあれば、暗殺や誘拐など敵対的な計画(敵対的計画)もあります。同時に行える計画は原則個人計画、敵対的な計画1つずつ(パーク等で強化可能)です。ここではよく使う2つを紹介します。

懐柔

チュートリアルでも行った「懐柔」は、特定の人物の評価を少しずつ改善していく計画です。数か月ごとの完了のたびに評価が上がるかの判定が表示されている確率で行われるという計画になっています。この計画は稀にイベントで評価が下がるくらいで、時間はかかりますが、ほぼノーリスクで一時評価を得られるので、有力な封臣や領国祭祀など評価を保っておきたい相手にとりあえず行っておける手軽な計画です。

右下に計画の進捗が円ゲージで表示される


暗殺

一方で「暗殺」は、ハイリスクハイリターンな敵対的計画です。嫌いなライバルを排除したり、継承順位を都合よく変えたり、重要な敵同盟を切るために使われます。

成功率は策略と協力者の数・質、相手の策略や双方の密偵頭の能力など様々な要素で決定されます。また、成功失敗の他に秘匿か発覚かといった結果判定もあります。暗殺が成功しても、実行者が自分だとばれてしまえば評価が一律で下がる「殺人者」の特性がついてしまいます。また実行には「準備」が最低5個必要です。準備は時間経過で円を一周する(フェイズ完了)で1溜まり、イベントでも獲得できる可能性があります。

暗殺には協力者を5人まで集められ、役職によって成功率、フェイズ完了時間、秘匿率のどれかを高めることができます。暗殺開始時にどの項目を重視して協力者を集めるか選ぶことができます。ただ、協力者の基本受け入れ値は低いので、賄賂用のゴールドや協力者への譲歩で相手を説得して協力者になってもらう必要があります。

このように暗殺はなかなかハードルが高いですが、うまく使えば称号を相続できたり、相手同盟を切って相手戦力を大幅に削れるハイリターンの行動でもあります。ただし忘れてはいけないのがAIの暗殺計画の標的にプレイヤーキャラがなり得るということです。特にライバルキャラがいるときは要注意です。優秀な密偵頭を雇い、配偶者と密偵頭の評価を高めておく(低いと相手側の重要な協力者になる可能性がある)などで対策しておきましょう。


その他の計画

他にも「誘惑」「親交」「フック捏造」「王座要求」「誘拐」・・・などなど、さまざまな状況で使える計画があります。ただし、多くはパークや文化、DLCなどのアンロック条件があります。まずは上の2つで個人計画と敵対的計画の基本を覚えつつ、いろいろと探してみるのがいいでしょう。

フック

続いてフックのチュートリアルです。フックとは日本語でいう「弱み」だと考えてください。人物に対して要求するときにフックを使うことでその要求の受け入れ値を大幅に上げることができます。前述の暗殺の協力者の行動に使うもよし、主君に対して評議会の地位を要求するもよし、逆に封臣に対して封臣にとって不利な封建契約を結ぶもよしと使い道は多岐にわたります。フックには一度の要求で消える「弱いフック」と何度も使え重大な要求にも使える「強いフック」があります。強いフックはめったに入手機会がありません。

フックは主に密偵頭の任務「秘密の調査」で恐喝できる材料を探すことで入手でき、イベントでもたまにフックを入手できるもの、逆にフックを握らされる代わりに自分に有利な選択肢を選べるものが発生します。他には家の長家長は家の構成員に対して弱いフックをその構成員が誕生時からもっています。

このようにフックは入手機会が限られ、強い要求したいことがなければ不要なものですが、暗殺と同様自分がフックを握られる側になることもあるので、イベントの選択肢などは気を付けましょう。(能力1が評議会に居座ったりします・・・)

いよいよ戦争!(ⅩⅤ–戦争~勝利は近いまで)

いよいよ最後のチュートリアルー戦争です。まずはチュートリアルに従って戦争を体験してみましょう。そのうえでチュートリアルが終わった後にもしっかり戦争に勝てるように主要事項を説明していきます。

開戦事由

このゲームでは理由なしに戦争ができないというルールがあります。戦争をするための理由を「開戦事由」(英語を略してCBともいう)といい、これがないと宣戦布告ボタンを押せません。ここではチュートリアルで使った慣習的領土CB以外の代表的なCBを紹介します。

請求権を使った戦争

一番使う開戦事由が「請求権」を使った戦争です。請求権とは法的にこの称号は私のものだ!と主張できる権利のことで、この主張をもとに戦争を行うのがCK3の典型的な戦争です。請求権は以前に自分の土地だった、親が所持していたのに自分に相続されなかった等の理由でキャラクターに付与されます。が、この請求権の戦争が良く使われる理由はCK3では簡単に請求権を捏造できるということです。評議会の領国祭祀(宮廷司祭)に指定の伯爵領で「他領の請求権を捏造」任務をさせることで、時間経過で簡単に請求権をゲットできます。その請求権を開戦事由に戦争を起こすのが一番典型的なCK3の戦争開始方法です。覚えておきましょう。

聖戦

続いてイベリア半島など宗教が交じり合う地域で使える開戦事由が「聖戦」です。これは近隣の宗教間の対立が激しいときに使うことのできる開戦事由です。異教で宗教関係が悪いというのは前述の通り特定地域ではほぼ条件なしに達成できるものなので便利なCBですが、聖戦の場合は敵国と同宗教の近隣勢力が同盟なしでも敵側として参戦してくる可能性があることに注意が必要です。

○○の征服

部族制、氏族制、遊牧制の勢力と一部の文化・宗教が可能なCBで征服CB、侵略CB等と呼ばれます。先ほど理由なしの戦争はできないといいましたが、CK3における理由なしの戦争がこのCBにあたると思います。(なので正確には開戦事由なしの戦争はできないですね)基本隣接していてこのCBの条件を満たしていれば宣戦布告ができるはずです。特に条件や準備が必要ない便利なCBで、名声レベルが上がることで公爵領や王国も要求することができるようになります。

開戦事由を選ぶ場面では必ず「あなたの要求をのませた場合」箇所と相手の総兵数を確認しましょう。よく確認しないと戦争に勝ったのに期待していた結果と違ったとなる可能性があります(実体験)

戦争の流れ

戦争の流れはチュートリアルの通りです。キャラクターを右クリックしてインタラクションメニューを開いて宣戦布告→開戦事由を選択して開戦し、軍勢を招集して戦闘や包囲占領で戦勝点を稼ぐ。右下の戦勝点が表示されているUIから講和して戦争終了です。個人的に思うコツは敵の軍勢を潰せるうちに潰すことです。占領を重視しすぎると自軍が占領→相手軍の占領→自軍の占領といたちごっこになってしまい、戦勝点が溜まりません。ですが戦闘で相手を負かすと相手は一定時間敗走状態となってしばらく占領が行えないため、自軍の包囲時間を稼ぐことができるのです。

戦で強くなるには?

CK3の戦闘はわかりやすい兵数も重要ですが、数以外の重要な要素もあります。ここでは戦の勝敗に関係する要素を軽く紹介します。

徴募兵と常備兵
所領から提供される徴募兵とゴールド(部族制では威信)で徴兵される常備兵では兵のステータスが大きく違います。そのため建造部の建設などで自勢力の経済力を高め、常備兵に投資することは非常に重要です。常備兵には得意とする兵種や地形があるのでそれも考慮できるとgoodです。

・優秀な指揮官
戦闘では指揮する指揮官の能力もキルレートに大きく影響を与えます。そのため、自勢力に少なくとも一人は優秀な軍事を持つ人材を確保しておきたいところです。なお、当主が自ら指揮するとボーナスがありますが、負傷や死亡、捕虜リスク(特に接戦時や敗戦時)もあります。

騎士の数と質
騎士(文化等で違う呼び名になっていることも)は軍事画面で設定できるゲームに登場するネームドキャラクターを兵士にする要素です。騎士は一人で何人もの兵士を倒すことができるので積極的に設定しておきたいです。選出の際は武勇が高いほど効果が高いので武勇で選びましょう。ただし、こちらも負傷や死亡リスクがあるので注意が必要です。大切に育てた後継者や優秀な評議員が自動設定で騎士になっていて、一度の接戦の戦で亡くなってしまうというのはCK3ではよくある悲劇です・・・

常備軍や騎士の設定は右UI上から2番目の軍事タブから設定可能

他にも地形や指揮官特性などの要素があります。兵数が絶対的に足りない場合は婚約同盟を模索するのもいいでしょう。領土を広げる主要な手段である戦争はCK3の最重要項目ですので一杯経験してマスターしましょう!

以上で初心者講座は終了です!他のページでもCK3のいろいろな要素について解説していますので、ぜひ読みながらCK3を学び、ゲームを楽しんでください!

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