EU5のカスティーリャに関する情報をまとめました。現時点では発売前情報を元にしています。
国説明
カスティーリャ王国は、その構成国であるカスティーリャ王国とレオン王国が、1230年にフェルナンド・デ・サンテ・デ・イヴレアのもとで再統合されたことにより成立した。1世紀後、彼の子孫である「イヴレア家の復讐者」アルフォンソ11世が、長く困難な摂政期を経て、祖母マリア・ド・イヴレアの後見のもとで、ほとんど反対を受けることなく国を統治している。
王の親族フアン・マヌエル・デ・ビリェナの主導により、王国貴族を掌握し、国家統治を安定させることに成功した後、アルフォンソ11世は南の国境に目を向けている。グラナダ首長国(ナスル朝)は、1世紀前の独立以来、依然として脅威であり続けている。この首長国は、モロッコのマリニド朝スルタン国という強大な勢力の後ろ盾を受けており、マリニド朝の皇太子アブド・アル=ワーヒド・アブー・マリク・マリニド(スルタン・アブー・アル=ハサン・アリー・イブン・ウスマーン・マリニドの息子であり後継者)が、アル=ガズィラー・アル=ハドラアとヒスン・アル=ルンダフを中心とする小王国を支配し、イベリア半島に足掛かりを築いている。
しかし、アルフォンソ11世の悩みはそれだけではない。彼は愛妾レオノール・デ・グスマンとの関係、そしてその間に生まれた子供たちにより、正妻マリア・デ・ボルゴーニャ王妃との関係を損なっている。マリア王妃は「勇敢王アルフォンソ4世」の娘であり、この内輪の不和は国の安全と安定に新たな脅威をもたらしている。
アルフォンソ11世およびその後継者たちは、これらの内外の脅威を克服し、カスティーリャ王国の存続と安寧を守ることができるのだろうか?
(Tinto Flavour #37(https://forum.paradoxplaza.com/forum/developer-diary/tinto-flavour-37-22nd-of-august-2025-castile-spain.1856406/)内のカスティーリャ王国Descriptiionより)
基本情報



固有コンテンツ
政府改革
カスティーリャ王冠

主要政府改革
政策変更コスト:-25.00%
人的資源:+10.00%
月間正統性:+0.05
月間貴族制への進行:+0.10
1230年、カスティーリャ王国とレオン王国が正式に統一されたとき、「カスティーリャ王冠」が誕生した。それ以来、この国はイベリア半島における覇権国家、そして西ヨーロッパでも最も偉大で名誉ある勢力の一つとなることを目指してきた。
階層特権
カバリェロス・ビジャーノス(Caballeros Villanos)

階層特権(Estate Privilege)
人口昇格速度:+10.00%
月間「自由民」への進行:+0.10
カスティーリャとレオンの国境地帯では、近世において「騎士的カウボーイ」とも呼べる階層が形成された。彼らは冬の間、自らの家畜の群れを国境の砦で守り、夏になるとムスリム(イスラム勢力)との戦いに従事することに慣れていた。彼らは「カバリェロス・ビジャーノス(caballeros villanos)」、すなわち「農民騎士(knight-villein)」と呼ばれている。
アユンタミエントス(Ayuntamientos)(自治都市制度)

階層特権(Estate Privilege)
住民が反乱軍に参加する閾値:+5.00%
明確な立法および行政管轄権を持つ町議会を設立する権利は、我が領域における貴族階級の明確かつ根本的な特権の一つだ。
建築物
副総督府(Lieutenancy)

建築種別:政府建築物(Government Buildings)
効果
・貴族の権力:+33.00%
・地域影響源:+25.00
副総督府の建物は、副総督が支配者に代わって領土を統治する際の行政拠点を表している。
副王府(Viceroyalty)

建築種別:政府建築物(Government Buildings)
効果
・貴族の権力:+33.00%
・地域影響源:+30.00
副王府の建物は、副王の公邸および行政の中心地として機能する。副王は支配者に代わって、その領土を統治する。
ユニット
ランサス・デ・カスティーリャ(Lanzas de Castilla)

ムーア人のヘニトール騎兵に触発された「ランサス・デ・カスティーリャ」は、機動力の高い騎兵だ。彼らは重装騎兵ほどの武装ではないものの、敵の集団へ突撃を仕掛けることができる。
テルシオ(Tercio)

部隊種別:歩兵(Infantry)
テルシオはスペイン軍の精鋭部隊であり、その戦場での隊形によって名声を博した。彼らは近代的な職業軍の最初期の一つと見なされており、ヨーロッパの軍事史において長きにわたり、最も優れた戦士たちとして知られていた。
テルシオは下記アドバンス(進歩)で解禁の模様

宗教改革の時代(Age of Reformation)に利用可能
テルシオ歩兵は、イタリア戦争の時期に「偉大なる隊長(El Gran Capitán)」として知られる天才将軍、ゴンサロ・フェルナンデス・デ・コルドバによって主に編成された。これは槍兵と銃兵を組み合わせた混成歩兵部隊であり、この「複合兵科」的な編制により、重歩兵としての堅牢さと、銃兵による長射程火力の両方を同時に備えている。そのため、テルシオは防御にも攻撃にも理想的な陣形となっている。
アドバンス(進歩)
再入植(Repoblaciones)

伝統の時代(Age of Traditions)に利用可能
・人口移動速度:+10.00%
・月間繁栄度:+0.10%
我々の祖先による征服の結果、国は広大な土地を有するようになったが、そこに住み、働く人々が不足することとなった。そのため、他の地域からの移民、特に1267年のムスリム住民追放後に深刻な人口不足に陥ったアンダルシア南部への移住者を呼び込むことが切実に求められるようになった。
レコンキスタ(The Reconquista)

伝統の時代(Age of Traditions)に利用可能
・陸軍士気:+15.00%
長い年月のあいだ、西ゴート王国が侵略され滅亡して以来、我々はムーア人との戦いを続けてきた。この戦いは、他の多くの者が誇ることのできない強固な規律を我々に授けた。立ち上がれ、カスティーリャの民よ。そして、世界にその決意を示すのだ。
王家年代記(Crónicas Reales)

ルネサンスの時代(Age of Renaissance)に利用可能
・文化的伝統:+10.00%
・月間威信:+0.10
先代の王たちが記した年代記を集めることで、我々は王国の過去の出来事や支配者たちの起源をすべて記録した年代記集を作ることができる。この知識は、我々の文化の基盤をより強固にするだけでなく、現在および未来の支配者たちが過去の出来事と比較して現在の出来事の価値をより深く理解する助けにもなるだろう。
百万税の改革(Reform of the Millions)

宗教改革の時代(Age of Reformation)に利用可能
・税効率:+10.00%
我々のコルテス(議会)が「百万税の改革(Reform of the Millones)」を承認すれば、国民への課税をより効率的な方法で行うことができるかもしれない。この徴税は間接税の形を取り、食料品に課される税として実施される予定だ。
カスティーリャのパソス(Castilian Pasos)

絶対主義の時代(Age of Absolutism)に利用可能
・真の信仰への寛容度:+1.00
聖週間(ホーリーウィーク)のパソス(宗教行列)はカスティーリャにおいて目新しいものではないが、その中で表現される彫刻芸術が頂点に達したのはまさにこの時代だ。フアン・デ・ジュニやグレゴリオ・フェルナンデスといった芸術家たちが、その道を切り開き、カスティーリャのパソスをイベリア半島で最も壮麗なものへと導いたのだ。
王立スペイン語アカデミー(Real Academia Española)

絶対主義の時代(Age of Absolutism)に利用可能
・月間識字率:+0.02%
世界の他の地域と同様に、我々の言語が進化し、世界中に広がるにつれて、文化の言語的側面を統制する必要性が明確になってくる。我々の言葉がその特質を保ち続けるために、王立スペイン語アカデミー(Real Academia Española)が設立され、正しい言語の使い方を定める規範を制定することになるのだ。
王立工場(Royal Factories)

革命の時代(Age of Revolutions)に利用可能
・生産効率:+10.00%
原材料の輸出を抑え、より高価な製品の輸出を促進するための取り組みとして、我々は政府の支援を受けた工場制度を整備し、国家の産業化を進める。こうして新たに生産される工業製品は、我が国の経済をより強固なものにするだろう。
イベント
モロッコの脅威(The Threat of Morocco)

モロッコの異教徒の支配者たちは、イベリア南部への侵攻軍を準備し、我々への攻撃を企てている。これは、イベリア半島を外国の侵略者から解放し、カトリックの支配を確固たるものにしようとする我々の絶え間ない努力を脅かすものである。我々はポルトガルの友を呼び、軍を整えてモロッコの侵略者を完全に駆逐しなければならない。
イヴレアの復讐者 アルフォンソ11世王の生涯(The Life of King Alfonso XI the Avenger de Ivrea)

波乱に満ちた「イヴレアの復讐者」アルフォンソ11世王の治世と、イベリアにおけるスンナ派勢力との正義の戦いは、真のカトリック統治者の模範となる。アルフォンソ11世王の生涯とその偉業を後世に残すため、我々はバリャドリッドのフェルナンド・サンチェス(Fernando Sánchez de Valladolid)に命じて、王のための年代記を編纂させるべきである。
アルカラ法典(Ordenamiento de Alcalá)

我が王冠の法的伝統は依然として分裂したままであり、地方の慣習、貴族の特権、そして古い憲章がしばしば王権と衝突している。おそらく今こそ、統一された法典を起草し、統治を効率化するとともに、王権のもとにあるすべての臣民に対して法を明確に定める時であろう。

アルカラ法典(Ordenamiento de Alcalá)
政策(Policy)
・内閣の効率:+10.00%
・集権化への月間進行:+0.10
アルカラ法典(Ordenamiento de Alcalá)は、多様な法律を統一し中央集権化する法典であり、地方の慣習や特権に対して中央政府の権威を確立するものである。
レヒミエント(The Regimiento)

王冠の支配下にある町や都市の統治は、次第に王権の手を離れ、カバリェロス・ビジャーノス(Caballeros Villanos、自由民・農民出身の騎士)の支配下に置かれるようになっている。「イヴレアの復讐者」アルフォンソ11世王はこの状況を改めたいと望んでおり、信頼のおける者たちを各都市と町の評議員(councilmen)として任命しようとしている。

レヒミエント(Regimiento)
階層特権(Estate Privilege)
・安定度減衰:-0.10%
・月間貴族制への進行:+0.10
レヒミエントは、カスティーリャ(Castile)の町や都市を統治するために導入された制度であり、 最も裕福で有力な家系の出身者たちの中から任命された評議員(councilmen)によって運営される。
メスタ評議会の影響力(The Influence of the Mesta Council)

イベリアの移動型羊群は、何世紀にもわたりカスティーリャ経済に強い影響を与えてきた。正式にはメスタ評議会(Mesta Council)として組織されており、この組織はアルフォンソ11世「イヴレアの復讐者」王に請願を行い、その権利と特権の確認・維持を求めるだけの大きな力を有している。メスタ評議会は、1273年に「賢王」アルフォンソ(Alfonso the Wise de Ivrea)から設立勅許を受けて創設されたが、この出来事はメスタの地位を法的に確立し、我が王国におけるその影響力を保証するものであった。

メスタ評議会(Mesta Council)
法(Law)
メスタ評議会 は以下の政策を認可している:
・クアドリーリャ組織(Quadrillas Organization)
・所有権の権利(Right of Possession)
クアドリーリャ組織(Quadrillas Organization)
・貴族階級への最大税率: +10.00%
・租税効率: +2.00%
・羊毛生産量: +25.00%
メスタ協会(Mesta Association) はその評議会とともに、国内の家畜所有者の権利と利益を保護している。
アルフォンソ11世は私生活にも問題を抱えていた。
彼は愛妾レオノール・デ・グスマンと関係を持ち、多くの息子をもうけていたが、
正妻であるポルトガルのマリアとの間にはただ一人の嫡子、王太子ペドロしかいなかった。
このことは、彼の死後に災厄を引き起こす可能性がある。
カスティーリャ内戦(The Castilian Civil War)


アルフォンソ「イヴレアの復讐者」はすでに長らく権力の座を離れているが、その遺産はいまも生き続けている。彼とカスティーリャの王太子は、前王の唯一の子ではない。王は非嫡出子の一人、エンリケ・デ・トラスタマラももうけており、その正統性が今、争点となっている。さらに悪いことに、我らの王冠(Crown)の中には多くの裏切り者がいて、王位簒奪者の野望を支持し、王太子の強制的な退位を求めている……。

カスティーリャ内戦(Castilian Civil War)
災厄(Disaster)
・王権(Crown Power):−20.00%
・各階級の満足度均衡(Estates Satisfaction Equilibrium):−25.00%
・毎月の正統性(Monthly Legitimacy):+0.25
・毎月の僭称者反乱成長率(Monthly Pretender Rebel Growth):+1.00%
我々の敵は常に、我々の政治に干渉する方法を探している。それは、不安定を煽ることであったり、王位を狙う僭称者を支援することであったりする。イベリアに蓄えられた富は、常に周囲の貪欲な敵国を惹きつけてきた。この不安定の時代は、我々の支配を終わらせ、歴史の中から我々の名を消し去ろうとする者たちを、きっとあぶり出すことになるだろう。
トマス・デ・トルケマダとスペイン異端審問(Tomás de Torquemada and the Spanish Inquisition)

近年、トマス・デ・トルケマダが率いる我々の聖職者派(Clerecía)の一派が、
宮廷内でますます大きな権力を握るようになっている。トマス・デ・トルケマダ自身は、王位継承前からアルフォンソ11世「イヴレアの復讐者」と親しい関係にあり、現在も大きな影響力を持っている。もしトルケマダに、カスティーリャにおけるカトリック信仰の正統性を維持する任務を与えるならば、我々は将来にわたってイベリアのカトリック支配を保障する制度を確立できるだろう。ただし、この派閥が時折見せる狂信的な熱意についての報告もあり、彼らを怒らせれば深刻な結果を招くおそれがある。
王冠の文書保管所(An Archive of the Crown)

宮廷では、行政能力を強化し、統治が正確に記録されるようにするため、国家の重要文書を一元化し保存する方法について多くの議論がなされている。提案の一つは、王冠の最初の公式文書保管所を設立し、勅令、往復書簡など、あらゆる文書をそこに保管するというものである。

シマンカス王立公文書館(General Archive of Simancas)
建物タイプ|政府建築物(Government Buildings)
・内閣の効率(Efficiency of Our Cabinet):+5.00%
・中央集権化への月次進行(Monthly Progress to Centralization):+0.05
・文化的影響力(Cultural Influence):+0.50
・識字率の月次上昇(Monthly Literacy):+0.10%
シマンカス王立公文書館は、ヨーロッパで最初の公式な国家文書館であり、重要な文書を一元的に保存するために単一の建物として設計された、国家の重要記録を集中管理・保護するための施設である。
新たなスペインの首都(A new Spanish Capital)

カスティーリャ王冠領(Crown of Castile)は、かつて存在した多くの王国から成り立つ領域であり、その結果、歴代の王たちには多くの居住地の選択肢が存在している。しかし、統治の効率を高めるために新たな首都を創設すべきだと、顧問たちは進言している。
マドリード(Madrid)は、狩猟の際に王たちがよく訪れる場所であり、その中央に位置する地理的条件からも最適な候補地として挙げられている。この新たな町を設計し、正統な首都として整備し、現地のアルカサル(Alcázar)を正式な宮殿へと改築する機会が訪れている。
エル・エスコリアル宮殿(The Palace of El Escorial)

王冠の建築的野心により、いまこそ数多くの記念碑的事業の第一歩を踏み出す時が来た。我らの王は、壮麗なる王立の宮殿兼修道院――エル・エスコリアル(El Escorial)――の建設を命じた。それは統治と信仰の中心として機能し、王権の威光と王冠の敬虔な精神を体現するものとなるだろう。

エル・エスコリアル(El Escorial)
建物タイプ|文化建築物(Cultural Buildings)
・王権力(Crown Power):+100.00%
・文化的伝統(Cultural Tradition):+0.25
・月次繁栄度(Monthly Prosperity):+2.50%
エル・エスコリアルは、聖アウグスチノ会の修道院と同じ敷地内に建てられた新たな王の居住地として建設された。それは、国家の威厳と敬虔さを象徴する記念碑である。
ミゲル・デ・セルバンテス(Miguel de Cervantes)

兵士としての生涯を終えたのち、ミゲル・デ・セルバンテスは文学の道に身を捧げた。そして近年、彼の新作小説『ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ(Don Quixote de la Mancha)』が
カスティーリャ全土で名声と人気を博している。バルセロナ王フェラン(King Ferran)の後援を得ることができれば、セルバンテスはスペイン語(Spanish language)における永続的な文学的遺産を築くことができるだろう。
ディエゴ・ベラスケス(Diego Velázquez)

ディエゴ・ベラスケスは、セビリア(Sevilla)での徒弟期間を終えたのち、カスティーリャ(Castile)の宮廷へ赴き、バロック様式の画家として大きな評価を受けている。我々が引き続き彼を後援すれば、彼はカスティーリャの名声に新たな輝きをもたらすことができるだろう。
フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ(Francisco José de Goya)

近年、著名な芸術家フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ(Francisco José de Goya)によって制作された絵画が見つかった。その絵画は乱暴な貴族から押収されたものであり、フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤの卓越した技量を見事に示している。
参考URL
Tinto Flavour #37
https://forum.paradoxplaza.com/forum/developer-diary/tinto-flavour-37-22nd-of-august-2025-castile-spain.1856406/

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