対応ver 1.13
Victoria 3は、19世紀から20世紀初頭の国家を動かし、経済発展・政治改革・外交・戦争を通じて国を成長させていく国家運営ゲームです。
ただし、最初にプレイすると「何を見ればいいのか」「何を建てればいいのか」「なぜ赤字になるのか」が分かりにくく、かなり取っつきにくいゲームでもあります。
この記事では、初心者が最初に理解すべき考え方に絞って解説します。
Victoria 3はどんなゲームか
Victoria 3を一言でいうと、国の経済構造を作り変えて、国民を豊かにしていくゲームです。
戦争や領土拡大もできますが、ゲームの中心は軍事よりも内政です。
プレイヤーは国家を操作し、次のようなことを行います。
- 建物を建てて産業を発展させる
- 労働者に仕事を与える
- 商品の価格を調整する
- 税収を増やす
- 法律を変えて国の制度を改革する
- 外交で他国と関係を築く
- 必要であれば戦争を行う
初心者はまず、Victoria 3を「戦争で勝つゲーム」ではなく、経済を回して国力を高めるゲームとして理解すると分かりやすいです。
最初の目標は「建設を止めないこと」
Victoria 3で国を発展させるには、建物を建て続ける必要があります。
建物を建てると、そこで働く人が増えます。働く人が増えると、給料を得る国民が増えます。国民が商品を買うようになると、市場が大きくなり、税収も増えます。
つまり、基本の流れは次のようになります。
- 建物を建てる
- 雇用が増える
- 生産量が増える
- 国民の収入が増える
- 商品が消費される
- 税収が増える
- さらに建物を建てられる
この循環を作ることが、Victoria 3の基本です。
初心者のうちは、完璧な産業計画を立てようとしなくて構いません。まずは、建設キューを空にせず、無理のない範囲で建設を続けることを意識しましょう。
まず見るべき数字
Victoria 3には多くの数値がありますが、最初から全部を理解する必要はありません。
初心者が最初に見るべきなのは、主に次の5つです。
| 見るもの | 意味 | 初心者向けの見方 |
|---|---|---|
| 収支 | 国のお金が増えているか減っているか | 赤字でもすぐには問題ないが、借金が増えすぎると危険 |
| 建設力 | どれだけ早く建物を建てられるか | 国力拡大のエンジン |
| 商品価格 | 何が不足しているか | 高い商品は不足、安い商品は余り気味 |
| 失業者・自給農家 | 仕事についていない、または低生産な人々 | 産業化で吸収したい人口 |
| 生活水準 | 国民がどれだけ豊かに暮らしているか | 最終的に上げたい重要指標 |
特に重要なのは、収支・建設力・商品価格です。
生活水準も大事ですが、初心者のうちは直接いじるというより、経済を発展させた結果として上がっていくものと考えると理解しやすいです。
ゲーム開始直後にやること
ゲームを開始したら、まず次の順番で確認すると迷いにくくなります。
1.収支を見る
最初に国の収支を確認します。
大きな黒字があるなら、建設を増やす余地があります。赤字の場合は、いきなり建設局を増やしすぎると危険です。
ただし、Victoria 3では一時的な赤字そのものは珍しくありません。重要なのは、赤字かどうかだけではなく、借金が増え続けて破綻に近づいていないかです。
2.建設キューに建物を入れる
建設キューが空のままだと、国の成長が止まります。
最初は、難しく考えすぎず、次のような建物を候補にするとよいです。
- 木材を作る伐採所
- 工具を作る工具工房
- 鉄を作る鉄鉱山
- 石炭を作る石炭鉱山
- 穀物を作る小麦畑や稲田
- 衣服や家具など生活必需品を作る工場
国によって必要なものは変わりますが、基本的には「建設に使う商品」と「国民がよく買う商品」を安定して供給できるようにするのが重要です。
3.高すぎる商品を確認する
市場画面で価格が高い商品を確認します。
価格が高い商品は、需要に対して供給が足りていない可能性があります。その商品を国内で作れるなら、関連する建物を建てる候補になります。
たとえば、木材が高いなら伐採所、工具が高いなら工具工房、衣服が高いなら織物工場を建てる、という考え方です。
4.法律を無理に変えすぎない
法律の変更は強力ですが、反対する利益集団が多いと時間がかかったり、政治が不安定になったりします。
初心者のうちは、最初から急進的な改革を連発するより、通りやすく効果が分かりやすい法律から少しずつ進める方が安全です。
5.戦争は後回しにする
Victoria 3では戦争もできますが、初心者が最初から戦争を中心にプレイすると、経済・外交・軍事の複数要素を同時に理解する必要があり、かなり難しくなります。
最初のプレイでは、戦争よりも国内経済の発展を優先するのがおすすめです。
初心者におすすめの国家
最初に遊ぶ国家は、ゲーム理解にかなり影響します。
初心者には、いきなり大国や特殊な状況の国を選ぶより、ある程度安全で、経済の流れを学びやすい国がおすすめです。
ベルギー
ベルギーは、工業化の基本を学びやすい国です。
国土は小さめですが、最初からある程度の産業があり、ヨーロッパの市場や外交関係にも触れやすいです。管理する範囲が広すぎないため、初心者が経済の基本を覚えるのに向いています。
スウェーデン
スウェーデンは、比較的安全に内政を進めやすい国です。
周辺に強大な敵が少なく、資源もあるため、建設・工業化・生活水準の向上を学びやすいです。いきなり大規模戦争に巻き込まれにくい点も初心者向きです。
日本
日本は人気が高く、プレイ目標も分かりやすい国です。
ただし、序盤は伝統的な制度や政治構造を変えていく必要があり、完全初心者にはやや難しめです。ある程度ゲームの流れを理解してから挑戦すると楽しみやすいでしょう。
経済の基本:高い商品を作り、安い商品を使う
Victoria 3の経済で重要なのは、商品価格です。
商品は、供給が足りないと高くなり、供給が多いと安くなります。
高い商品は、国内で作れば利益を出しやすい商品です。一方で、建設や工場の材料として使う商品が高いと、国全体の成長コストが上がります。
特に初心者が意識したいのは、次の2種類です。
建設に使う商品
建設に必要な商品が高いと、建物を建てる費用が重くなります。
そのため、木材・鉄・工具・ガラスなど、建設に関わる商品は重要です。
建設を増やしたいなら、建設局だけを増やすのではなく、建設に必要な素材を供給する産業も一緒に伸ばす必要があります。
国民が買う商品
国民は、食料・衣服・家具・暖房用の商品などを購入します。
生活に必要な商品が高いと、国民の生活水準が上がりにくくなります。逆に、生活必需品を安く供給できると、国民が暮らしやすくなり、生活水準の改善につながります。
初心者のうちは、まず「建設に使う商品」と「生活必需品」を安定供給することを目標にしましょう。
建設セクターを増やす時の注意点
建設セクターを増やすと、建設力が上がります。
建設力が上がれば、建物を早く建てられるため、国の成長速度も上がります。
しかし、建設局は維持費が重く、建設に必要な商品も大量に消費します。そのため、増やしすぎると財政赤字が急拡大します。
初心者は、次のように考えると安全です。
- 黒字が大きいなら、建設局を増やす余地がある
- 赤字が大きいなら、建設局を増やしすぎない
- 建設に使う商品が高騰しているなら、素材産業を増やす
- 借金が急増しているなら、建設速度を落とす
Victoria 3では、建設を増やすこと自体は重要です。ただし、建設力だけを増やしても、それを支える経済がなければ財政が崩れます。
政治の基本:法律は利益集団との交渉
Victoria 3では、法律を変えることで国の仕組みを変えられます。
たとえば、税制、選挙制度、教育制度、医療制度、労働者保護、軍制など、さまざまな制度を変更できます。
ただし、法律はプレイヤーが押せばすぐ変わるものではありません。
国内には利益集団が存在し、それぞれが好む法律・嫌う法律を持っています。政府内の利益集団が支持する法律は通しやすく、強い利益集団が反対する法律は通しにくくなります。
初心者は、政治を次のように理解すると分かりやすいです。
- 法律変更は国の方向性を変える手段
- 利益集団は法律への賛否を持っている
- 反対が強い改革は失敗しやすい
- 急ぎすぎると国内が不安定になる
- まずは通しやすい改革から進める
「理想の法律を一気に通す」のではなく、「今の政治状況で通せる改革を選ぶ」と考えましょう。
生活水準を上げるには
生活水準は、国民がどれだけ豊かに生活できているかを示す重要な指標です。
生活水準を上げるには、単にGDPを増やすだけでは不十分です。国民が仕事を得て、給料を受け取り、必要な商品を買える状態を作る必要があります。
初心者が意識したいのは、次の3点です。
1. 雇用を増やす
低生産な仕事や失業状態の国民を、より生産性の高い産業で働かせることが大切です。
産業を建てても、働く人がいなければ十分に機能しません。逆に、働き口が足りない国では、建物を増やすことで生活改善につながりやすくなります。
2. 生活必需品を安くする
国民がよく買う商品が高いと、生活水準は上がりにくくなります。
食料、衣服、家具、暖房用の商品などが高騰している場合は、それらを生産する産業を増やすことが有効です。
3. 税金を上げすぎない
税金を上げれば、短期的には政府収入が増えます。
しかし、国民の可処分所得が減るため、生活水準には悪影響を与えることがあります。財政が苦しい時の手段として税率を上げることはありますが、ずっと高税率に頼るのは避けたいところです。
外交と戦争はいつ触ればいいか
初心者の最初のプレイでは、外交と戦争は後回しでも構いません。
Victoria 3の戦争は、軍隊を直接細かく動かすゲームというより、事前の国力・補給・外交関係・戦線管理が重要なシステムです。
戦争を始めると、次のような負担が発生します。
- 軍事費が増える
- 死傷者が出る
- 国内経済に影響が出る
- 他国が介入する可能性がある
- 外交関係が悪化する場合がある
そのため、初心者はまず国内経済を整え、財政に余裕を作ってから戦争を考える方が安全です。
外交についても、最初は難しく考えすぎなくて構いません。危険な隣国がいる場合は、強国との関係改善や防衛的な外交を意識する程度で十分です。
初心者がやりがちな失敗
建設局を増やしすぎる
建設力は重要ですが、増やしすぎると財政が崩れます。
収支と借金を見ながら、少しずつ増やしましょう。
高い商品を放置する
市場で高騰している商品を放置すると、工場の利益や国民生活に悪影響が出ます。
特に、建設に必要な商品と生活必需品は優先して確認しましょう。
法律を急いで変えすぎる
改革は重要ですが、反対勢力が強い法律を無理に通そうとすると、政治が不安定になります。
通しやすい法律から順番に進めましょう。
戦争を早く始めすぎる
戦争は勝てば利益がありますが、負けたり長期化したりすると国を大きく傷つけます。
最初のうちは、国内経済を伸ばすプレイでゲームの流れを覚えるのがおすすめです。
何も建てずに時間を進める
Victoria 3では、時間を進めるだけでは国はあまり成長しません。
建設キューが空になっていないか、常に確認しましょう。
最初のプレイで目指すこと
初心者の最初のプレイでは、世界征服や巨大帝国を目指す必要はありません。
まずは、次のような目標を置くと分かりやすいです。
- 建設キューをなるべく空にしない
- 財政破綻しない
- 主要商品の価格を安定させる
- 失業者や小作農を減らす
- GDPを少しずつ伸ばす
- 生活水準を上げる
- いくつかの法律改革を成功させる
このあたりができるようになれば、Victoria 3の基本はかなり理解できています。
最初から完璧にプレイする必要はありません。むしろ、赤字になったり、法律改革に失敗したり、商品不足で経済が詰まったりしながら、少しずつ仕組みを覚えていくゲームです。
まとめ:Victoria 3は経済の流れを作るゲーム
Victoria 3は、最初は複雑に見えます。
しかし、初心者のうちは次の考え方だけ覚えておけば十分です。
- 建物を建てる
- 雇用を増やす
- 商品を生産する
- 高すぎる商品を減らす
- 税収を増やす
- 建設を続ける
- 国民の生活水準を上げる
この流れが分かると、Victoria 3はかなり遊びやすくなります。
戦争や外交、細かい政治改革は後から覚えても問題ありません。まずは、建設と市場を見ながら、国の経済を少しずつ成長させていきましょう。

コメント