クルセイダーキングス3初心者講座第14回は文化と革新性についてです。
CK3における「文化」とは?
文化とは人物が使う言語や従う慣習を表したものです。例えば筆者はCK3風に言えば日本語を話し、日本の慣習に従う「日本文化」の人物ということになります。イメージとしては○○人や○○族のイメージです。CK3では各人物と伯爵領に文化が設定されています。(伯爵領はその領土に住む領民にどの文化の人が多いのかを表しているのだと思います)
本稿では文化で定義されている内容と文化に紐づけれらている革新性について解説します。

文化の基本構成要素
文化は基本的に下記の要素で構成されます。
特色
特色はその文化の核となる価値観や原理原則、人生観を表します。例えばノルマン文化やモンゴル文化といった文化は「好戦的」の特色、ギリシャ文化は「官僚的」とその名の通り文化の特色を表すものです。ゲーム的には例えば「好戦的」の文化を持つ人物は武勇増加などその文化を持つ人物にバフデバフを与えます。また後述の伝統では特定の特色をもっていないと選択できないものもあります。


文化的支柱
文化的支柱とはその文化の源流を表すもので、変更不可能な項目です。文化的支柱は以下の4つに分かれます。

系統
系統は祖先から引き継いだ文化に紐づいた慣習や定型化したふるまいのことを表します。文化の中でも同じ系統を持つ、つまり祖先に共通した部分がある文化たちが存在します。例えば現在のフランスは主に北部のフランス文化と南のオック文化に分かれますが、系統はどちらも「フランクの系統」ですし、多くの文化が割拠するイベリア半島の文化たちも「イベリアの系統」という共通部分を持ちます。
この系統は後述の文化受容度に影響し、同じ系統を持つ文化同士の文化受容度にプラスの影響を与えます。
言語
言語は文字通りその文化の人物が話す言語です。今でいう英語や日本語ですね。系統と同じように共通した言語を話す文化が存在し、それらの文化は互いの文化受容度にプラスの影響を与えます。
また、人物が話す言語はその人物の文化の言語だけでなく、言語を学ぶことで話す言語を増やすこともできます。日本人が英語を学ぶのと同じような感じです。これは別言語を話す人物を右クリックした際にでるメニューから「言語を学ぶ」計画(懐柔等と同じ個人計画)を実行することで会得できる可能性があります。「言語を学ぶ」計画の成功率は人物の学識、宮廷司祭、共通した系統を持っているかどうか、人物の年齢など多くの要素から決定されます。言語を会得することでその言語を話す文化との文化の受容が改善し、人物や伯爵領からの評価ペナルティを減少させ、独立派や請求者等の派閥の発生を抑制することができます。
ですが、人物には「外国語上限」が設定されており、この限界を超えると言語を忘れたり、ストレスを受けたりします。外国語の上限の基本値は1ですが、学識5ごとに1増加し、ライフスタイルのパークや王朝の遺産でも増加します。

軍の慣習(DLC「Royal Court」導入時)
軍の慣習は指揮官や騎士になることのできる性別を規定します。
美学
美学はその文化の人物の服装や付けられる名前を規定します。
伝統
伝統とは各文化が持つ特徴を象徴化したものです。「特色」がその文化の大まかなイメージを表し、「伝統」がより細かい各文化の特徴を表しているイメージです。この伝統は数多くの種類があり、その効果も単純なバフデバフを付与するものに加え、特殊な建造物や常備軍をアンロックするもの、特定の特性を出やすくしたり強力にするもの、様々な行動の確率の上下、統治法や婚姻の定義を変更するもの・・・等その効果は多種多様です。この伝統で何を持っているかで各文化の強さやプレイヤーに合うかが決まる大事な項目といえます。
そして各文化の文化指導者(後述)は大量の威信を支払うことで条件が満たされている伝統を文化に追加することができます。(文化画面の「伝統を確立」ボタン)ですが、伝統の確立には威信に加え、一般的に10年以上の時間も必要なことには注意が必要です。また、伝統の最大数は6までです。

文化の受容
まず大前提として、文化の違う人物からの評価は、文化の違いを理由に減少します。他に文化の違う伯爵領を収める際も領民からの評価は減少します。その評価の減少がどのくらいの減少になるかを決定するのが文化受容度です。文化受容度が高ければ評価ペナルティも少ない値ですみます。文化受容度は、年々変化していきますがその上下値を決める要素は戦争、称号の授与や剝奪、評議員任務の文化受容の促進など多岐にわたります。しかし、文化受容度には文化受容度の基準値(ベースライン)が設定されており、その値に収束しやすくなっています。文化受容度の基準値(ベースライン)は系統が共通しているか、言葉が共通しているか、宗派や宗教が共通しているか、地域が同地域か、特色に共通点があるかなどで決まります。系統と言語が共通していると評価が低くなりにくいのはこのためです。また、これらの性質から、序盤は近隣文化と共通点があるため、文化による評価減少が抑えられますが、他地域への侵攻した際などでは宗教の違いなどをあわせると大きな評価ペナルティになることがあるので注意が必要です。

文化指導者
各文化にはその文化に最も影響力を持つ統治者として文化指導者がいます。具体的には自身の領国の中にその文化の伯爵領を最も多く保有している統治者が選ばれます。
文化指導者は前述のように文化の伝統を確立できる他、後述の文化の革新性の文化の志向を定めることができます。

革新性
革新性はその文化のすべての人物に利益をもたらす技術や発明です。いわゆる他ゲームでいう「技術」や「研究」のことで、人物が中心に描かれるCK3ではそれが各人物の文化に紐づいています。革新性をアンロックすると法律、建造物、常備兵のアンロックなどの効果が得られます。革新性は時間経過とともに徐々に解除されていきますが、前述の文化指導者は早くアンロックしたい革新性に「文化の志向」を定めることができます。文化の志向に定められた革新性は他の技術より数十年はやくアンロックできる速度で研究が進むので、自分が欲しい革新性を取りたい場合は文化指導者になることが重要になります。また、文化の志向の革新性のアンロック速度は文化指導者の学識の高さも影響します。
また、革新性はすべて最初から研究できるわけではなく、部族時代、中世初期時代、中世盛期時代、中世後期時代に分かれており、自身の文化が属する時代以前の革新性しかアンロックできません。時代を進めるには前の時代の革新性の50%以上をアンロックする必要があり、また特定年代までゲームが進んでいる必要があります。
加えて革新性には伝播の概念があり、近隣の文化でアンロックされている革新性はアンロック速度が速まります。
時代名 | 解除年 | 筆者が思う重要な革新性 |
部族時代 | ||
中世初期時代 | 900年 | 世襲支配(分割相続性アンロック、相続の際に新しい称号を作られるのを防ぐ)、君主大権(権力の高い王権の解放)年代記の作成(1度の戦争で複数請求権を行使可能。拡張速度が劇的に変わる) |
中世盛期時代 | 1050年 | 土地供与(請求権捏造速度に50%のボーナス) |
中世後期時代 | 1200年 | 長子相続(安定感のある長子相続制のアンロック) |
各時代に共通してある革新性では筆者は常備兵の規模の数を増やす革新性や攻城兵器などの常備兵のアンロックを優先しています。

まとめ
以上文化についての解説でした。文化は伝統や革新性などうまく使えばキャラクターを大きく強化できる要素なのでぜひマスターしましょう!
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