Crusader Kings 3初心者講座①封建制と称号について

クルセイダーキングス3の初心者講座第1回は基本システムである封建制と称号について解説します。

封建制について

クルセイダーキングス3を遊ぶ上で理解しなければならないのが中世の社会で採用されていた封建制度についてです。封建制度とは平たくいうと「土地を分け与えてあげるから、税金納めて有事には兵をだしてね」といった契約で結ばれた主従契約のことをいいます。そしてこの契約で結ばれた家臣のことを「封臣」と呼びます。(これに対して土地を持たない家臣をCK3では「延臣」と呼びます)封臣は土地という力を持っているので、気に入らないことがあったら他の封臣と組んで反乱を起こしたり、主君の権力を弱めるよう圧力をかけてきたりします。そのため、封臣との関わり方はCK3をプレイする上で重要な要素になるのです。

ちなみにCK3では誰かの封臣としてもプレイできます。その場合軍事面での貢献は徴募兵といった形で自動的に主君に取られているので、主君の戦争には参加しなくても良いというシステムになっています。また、封臣通しの戦争も、主君の権力(王権)が弱ければ可能です。

▲封臣との封建契約の画面。封臣は主君と取り決めた税金と兵を主君に納めなければならない。

称号について

続いてゲームでよく目にする「伯爵」「公爵」といった称号についてCK3での扱いを説明します。伯爵や公爵とはその土地の支配権を持っていることを表す称号です。このゲームはすべての場所がどこか1つの伯爵領・公爵領・王国・帝国に属するように分割されています。日本のどの場所も都道府県や市町村に属しているのと同じイメージです。そして「伯爵」という称号はその伯爵領の支配権を表しています。つまり〇〇伯爵とは〇〇伯爵領の支配権を持っている人という意味です。権限等は違いますが、〇〇伯爵は日本でいう小池東京都知事みたいな言い方ととらえてください。そしてこの土地の支配権を表す称号は何個も持つことができ、その際は支配している土地の中で代表的なものを採用して(主要称号という)〇〇伯爵(公爵・王・皇帝)と名乗るわけです。また、称号の強さは皇帝>王>公爵>伯爵>男爵となっており、自分より下の称号を冠している人物を封臣にすることができます。

伯爵とは?

「伯爵」とは前述のとおり、その伯爵領の支配権を持つことを表しています。伯爵領とは初期のマップ設定である「領国」マップで近づいた際に名称が表示されている土地単位のことで、戦争の要求や講和後の割譲も基本的に伯爵領単位で行われます。また、プレイヤーが操作できる一番低い称号も伯爵になります。伯爵は男爵を封臣として従わせることができます。

▲アイルランドの伯爵領の分割地図。チュートリアルのマンスター小王ムルハダはエニス、ソーモンド、オーモンドの3つの伯爵領を支配している。

公爵とは?

続いて「公爵」の説明にうつります。公爵の称号は公爵領の支配権を持っていることを示します。では公爵領とはなんなのでしょうか?ずばり公爵領はいくつかの伯爵領が合わさってできた地方のことを表します。日本でいうところの関東地方や東北地方をイメージしてください。日本の地方がいくつかの都道府県が集まった呼称であるように、公爵領はいくつかの伯爵領が集まった呼称です。つまり〇〇公爵とは〇〇関東知事、〇〇東北知事といった言い方になります。公爵領がどのように形成されるかは、右下のマップ選択から「公爵領」マップを開くことで確認できます。公爵領内の伯爵領がいくつもの領主で統治されてる場合など、公爵位がいない場合もありますが、その公爵領の過半数を支配した際に新たに名乗ることができます。そして公爵は伯爵を封臣として従えることができます。これは自分のもっている公爵の伯爵領外の場合でも可能です。(例:関東公爵が福島伯爵を従えることも可能)

▲アイルランドを慣習的公爵領で分割した地図

王とは?

公爵の次に高い位は「王」です。いくつかの公爵領から1つの王国が形成されます。王国がどのように形成されるかは右下のマップ選択から「王国」マップを開くことで確認できます。王位がいない場合もありますが、その王国領内の過半数の伯爵領を支配した際に新たに名乗ることができます。王は公爵と伯爵を封臣として配下に加えることができます。

▲現在のイギリスを慣習的王国で分割した地図

皇帝とは?

王の次に高く、このゲームの最高ランクの称号が「皇帝」です。こちらも同じようにいくつかの王国から1つの帝国が形成されます。そして帝国がどのように形成されるかは、右下のマップ選択から「帝国」マップを開くことで確認できます。皇帝位がいない場合もありますが、その王国領内の8割を超える伯爵領を支配した際に新たに名乗ることができます。皇帝は伯爵、公爵に加え、王も封臣とすることができます。

▲ヨーロッパを慣習的帝国領土で分割した地図。ブリタニア帝国は王の欄の画像のように、イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドから構成される。

男爵とは?

最後に伯爵の下の位である「男爵」について説明します。男爵の説明が最後になったのはプレイヤーが男爵になれず、ゲーム中に登場する男爵の数も少ないからです。男爵領はこのゲームの土地の最小単位で、ユニットが動く際も男爵領ごとになり、それぞれ供給限界と呼ばれる物資が供給できる最大兵数や、地形が異なります。しかし、男爵領は男爵領に「城砦」と呼ばれる拠点を築かないと配下に配ることができません。伯爵領内の伯爵領首都となる男爵領には最初から城砦がありますが、伯爵領首都は伯爵が支配することになっているため、男爵が登場する場合は伯爵領内に「城砦」が建設されている所領が複数ある場合のみになります。城砦が複数ある伯爵領は少ないため、おのずと登場機会が少ないというわけです。

慣習的領土について

これまで伯爵領はある1つの公爵領、王国、帝国の一部であると説明してきました。この原理のことをゲーム内用語では「慣習的領土」と呼んでいます。(例:東京伯爵領は関東公爵領、日本王国の慣習的領土である。)ただ、実際のゲーム内では群雄割拠に争いが起こっているので、例えば関東公爵が福島伯爵領を支配しているというように、慣習的領土の境界線通りに領土の境界線が引かれることは少ないです。しかし、上記の例の時に自分が東北公爵の地位をもっていた場合、「福島は東北公爵領の慣習的領土だから返せ!」という理由で戦争を始めることができたりします。

正当な主君について

封臣は自分の名乗っている称号の上位の慣習的領土の称号をもつ主君を「正当な主君」とみなします。(例;東京伯爵の正当な主君は関東公爵)封臣が正当な主君に仕えていない場合、提供する税金と兵数が減少し、封臣から主君への評価にもペナルティがつきます。例外として公爵に対して上位の帝国称号を持っていた場合、その公爵の上位の王の称号を持っていなくても完全な税金と兵が提供されます。

まとめ

以上、封建制・各種称号とそれに関連するゲーム内要素について解説しました。ゲーム内で伯爵から公爵、王、皇帝へと領地を広げながら位を高くしていくプレイはCK3の醍醐味の一つですので、ぜひこの仕組みを理解して楽しんでみてください!

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